7月山行 浅草岳・守門岳 2018年7月2日~4日

メンバー:黒川・野澤・大石・小島・田中・中村・谷井・市川

7月3日に歩いたルート地図です

7月4日に歩いたルート地図です

7月2(月)晴れ
出発日は梅雨明け宣言の翌日、現地も気温35度の猛暑となる。予定より早く到着した。ミーティング後、山麓エコミュージアムへ出かける。二次ブナ林のある自然公園を散策して浅草岳周辺の自然を勉強する。トキソウの群生地を案内してもらう。浅草岳の登山情報も入手できた。 宿の夕食は山菜尽くしの豪華版で家庭的で感じのいい民宿です。

7月3日(火)晴れ
5時朝食、5時30分出発。六十里登山口までは宿のマイクロバスでご主人に送ってもらう。広い駐車場で各自準備体操をして登山届ボックスに計画書を入れ、緊張しながらゆっくりと歩き出す。 ブナ林の急登の上り坂を1時間ほど歩くともうすでに汗はダラダラと皆の顔から噴き出している。日差しも強いし、気温もかなり高い、風もない。これは過酷な1日となりそうだ。 さらに南岳へと登っていくと田子倉ダムや山肌に残る雪渓の景色が酷暑で疲労した体を癒してくれる。

南岳を過ぎた頃から道幅は細くなり待望のヒメサユリと出会う。鬼ヶ面山から北岳を巻いてムジナ沢カッチまでは水分を補給したり、景色を眺めたり、ニッコウキスゲとヒメサユリの競演をめでたりしながら辛抱強く歩いた。長めの休憩をとった。遮るものがないので休憩中も半端なく暑い。食欲もないがとにかく行動食を無理やり口に入れる。皆重い腰を上げまた歩き出す 分岐の道までくるとやっと前岳だ。更に進むと雪渓が広がる。見ているだけで気持ちを楽にしてくれる。雪渓を歩くのはとても気持ちいい。夏山ならではの醍醐味だと思う。

木道沿いのワタスゲ畑を楽しみながら少し歩くと広場へ到着。ここで昼食をとった。テルモスのお湯がこんなにも美味しく感じたのには驚いた。荷物をデポして浅草岳へ向かった。ヒメサユリはまだまだきれいに咲いていてくれて有り難い。頂上青空の下でアキアカネの群れが気持ちよさそうに舞っている様も山ならではの風景だろうか。

帰路はブナ曽根ルートを変更して歩きやすい桜曽根ルートから桜ゾネ広場へ出た。そこから林道歩きの途中にある水場で顔を洗ったら最高に気持ちがいい。前日デポしておいたレンターカーのある駐車場へ無事に到着。経験したことのない酷暑の中を9時間の行程を歩き通した。補給した水分は1.5から2.5リットル、まだ足りないくらいだった。 宿へ到着すると女将さんが冷えたスイカで出迎えてくれたことに感激。夕食は、イワナの塩焼きにすき焼きと今日もまた豪華版でした。

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7月4日(水)曇り
5時朝食、5時半出発。大白川登山口まで前日同様バスで送ってもらう。今日は前線と台風の影響で雲の流れが速い。気象レーダーで雨雲の動きを確認し、大した雨にはならないと判断して出かける。15分足らずで到着。パラパラ雨が来たが、宿のご主人に送られながら出発。登山届をポストに入れて、ゆっくりと歩き出す。 いきなり急登の上り坂を45分ほど登ると布引の滝分岐にでる。直登しエデシ尾根を進む。途中休憩を入れながら東側は良い眺望があり、岩場を登り高度を稼ぎ小烏帽子を目指す。今日は涼しいので急登もさほど苦にはならない。

初めの雪渓は避けて手前を左に巻いて第二の雪渓に入るつもりで歩いていたが、ヒメシャガやイワカガミの群生に目を奪われて通過してしまう。ぬかるんだ道を20メートルほど戻った。迂回ルートから第二の雪渓に入る途中にはオオバキスミレの群生が薄日を浴びて咲いていた。雪渓は固く凍っていて滑りやすかったが適度な緊張感があって楽しんだ。 草地を過ぎ、しばらく登り上げると守門岳(袴岳)に到着した。眺望がすばらしい。山々が横に縦に連なり方角がさっぱりわからなかったので設置してある円石板の表示で確認した。昼食には早いので休憩を挟み歩き出す。 木道の草原の中、風を切って進む。緑のじゅうたんに黄色のニッコウキスゲが塩梅よくアクセントをつけてくれる。

青雲岳まで来ると北の方角には遠くうっすらと佐渡島が見えた。大岳分岐からは急登の風通しのわるい、足場も悪い道を下ること1時間。展望の開けた滝見台で昼食とした。宿で握ってもらったおにぎりと笹かまぼこは、涼しい今日はなかなかおいしく頂けた。 これから2時間で谷内平を抜けて護人清水の水場を通過し二口登山口へ抜ける行程だったが歩き出してみると、この間にある3か所のクマよけ鈴を鳴らし、若いきれいなブナ林を観賞しながら、もちろん清水も味わい進むと1時間半足らずでネズモチ平駐車場に到着してしまった。

小出IC近くの温泉(見晴らしこまみ)で汗を流した。高台にある露天風呂から越後駒、中岳、八海山がよく見えた。さっぱりして、小出ICから高速に乗り帰路に向けて車を走しらせた。 梅雨時にもかかわらず、2日間とも雨にも合わずに全工程を全員がけがもなく完遂できたことは本当によかったと思います。また今回の目的であるヒメサユリの観賞も、まだ咲いていてくれて、加えてニッコウキスゲとダブルで観賞することができたことは予想外のうれしいことでした。皆さんそれぞれに小さな幸せを感じることができた2泊3日の山行となったと思います。

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コースタイム
7月2日
橋本駅北口7:30=高尾山IC=小出IC=道の駅 美雪の里(昼食)11:30=喜楽荘着13:30=山麓エコミュージアム14:00=喜楽荘16:00

7月3日
登山口6:00~マイクロバス中継局7:00~南岳8:10~鬼ヶ面山8:55~ムジナ沢カッチ10:10~分岐11:25~雪渓通過11:40~11:45木道広場(昼食)12:15~浅草岳登頂12:20~木道広場13:00~喜兵与ボッチ13:20~桜ゾネ広場14:20~ネズモチ平登山口15:00

7月4日
登山口6:00~布引滝分岐6:45~第一雪渓手前8:10~第二雪渓8:30~9:40守門岳(袴岳)10:05~青雲岳10:20~大岳分岐 10:40~11:40滝見台(昼食)12:20~谷内平~護人清水13:20~二口登山口13:50

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