メンバー:L 小島、黒川、田中、市川、中地
8月24日(土)晴れ一時小雨 Tさんの助言で06:35発の松本行に乗ることにした。八王子始発の為、座席に座ることが出来る、3時間の長い道中、居眠りで過ごす。小淵沢で小海線に乗り換える。後発の特急で着いたNさんが合流、松原湖まで1時間ほど、ジーゼルで走る列車内は避暑地で過ごす人々で込み合っている。無人の松原湖駅で降り、案内板によりバス停まで5分ほど歩く。街道沿いのバス停で待つ。小型町営バスで終点稲子湯に向かう、登山者は我々のほか中年男性一人だけ。宿の玄関前で降りると雨が降り出す。軒先で雨を避け昼食をとる。道は針葉樹の森の中、歩き出し雨具を付けたが一時間ほどで止む。ジグザグの坂道(地図で150m)を登りきるとゆるく下り、ほどなくしらびそ小屋についた。テーブルとベンチが有りザックを下ろし開放感に浸る。目の前の池に影を落として東天狗岳東壁がそびえている。小屋の中から池を見下ろす窓辺に餌台があり、リスや小鳥が寄ってくる。観察をしながら缶ビ-ル片手に夕食前のひと時を過ごした。
部屋は別棟の2階で食堂と内部で階段と廊下で行き来する。ドアが幾つもあり最初はまごついた。夕食後談話室に居ると小屋の主人(高年婦人)から鹿の食害の話を伺った。丹沢にも鹿は多いが、八ヶ岳も同様鹿が繁殖しこの辺りの草花も食べつくしてしまったという。最近では、毒があるクリン草やコバイケイソウまで体質を変えて食べ始めたそうだ。鹿の増えた原因に温暖化の影響もあり、雪が少なく越冬中に死ぬ個体数が急減したという。身近な山の生態系が鹿によって変わろうとしているようだ。
8月25日(日)曇り一時雨 明け方天狗の東壁が少し赤くなる。曇り空の為で陽差しが弱い。昨夜は雨の音が止まなかった。厚切りト-ストとサラダ付の朝食を頂き7時小屋を出る。近くの木にホシガラスが止まり餌を取に来た様子。池を離れ中山峠まで苔と針葉樹の深い森を登っていく。日差しが無く暑さは感じない、登行には良い状況だ。中山峠で白駒池から来た二人の娘さんに会う。この先左は絶壁で岩とハイ松を抜けるのが嫌なル-トで時間を食う。スリバチ池分岐に荷物を置き4人が天狗岳を往復する。Kは休息のため残る。天狗の頂上はガスで見えない。先ほどの二人が来て東天狗を登り、西天狗岳西尾根を下るつもりと言い登って行った。
黒百合平へは急下降して天狗の奥庭に、小休止後更に下って黒百合ヒュッテのベンチで休む。ちょうど昼時、行動食を口に運びながらこの先を予想する。渋の湯までコ-スタイムで一時間半の下り道、3時のバスに余裕で間に合うと楽観的に考えた。 雪道の体験しか無い同じ道が今日は豹変していた。降り出した雨で道は側溝のようになり飛び出した石ころでなんとも歩きにくい。楽観は落胆に代わり雨に打たれての苦しい下山となった。渋の湯で雨が止み幸いとした。
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コースタイム
8月24日(土)JR中央線八王子駅06:35発 松本行 小淵沢09:02~10:07小海線小諸行 松原湖11:15→松原湖駅南口バス停11:20~11:35稲子湯行バス 稲子湯12:12~12:45→ミドリ池 しらびそ小屋15:00 宿泊
8月25日(日)しらびそ小屋起床5:00~6:55→中山峠8:20→スリバチ池分岐9:30→東天狗岳9:55→スリバチ池分岐10:20→天狗の奥庭11:25→黒百合ヒュッテ11:40→唐沢鉱泉分岐13:15→渋の湯14:20? アルピコ交通バス14:55発茅野行 茅野駅15:45~16:45小淵沢行 小淵沢17:07~17:23高尾19:44~19:45 八王子19:51
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